昔から奥村家では12月30日、こぞって神祀りをするのが習わしです。

旧家って言うのは神様、仏様が多くお居で下さり、

「え〜、ご先祖さん、行者さん、水神さん、荒神さんは?」

「OK!」

「龍王さんと二階、地下のトイレの神さんは?」

「できたよ!」

「大橋のお不動さんと、お地蔵さん」

「今から軽トラで行って来る」

「あっ!お帳場や。掛け軸出した?」

・・・とかくバタバタの年末ですが、こうして神祀りさせて頂ける事に感謝です。

 

今年も一年ありがとうございました。お正月準備 来年もどうぞよろしくお願い致します。

 

午前中は帳場がお日様の当たり場所。

夕刻は西日が入る仏間かな。

でも、お勝手は一日中寒くて北極圏。

「お昼はブリ焼くよ。塩とタレどっちがいい?」

なんて聞きながら、汁物は「豚汁」って決めてます。

温まるでしょ?

冷蔵庫である野菜ぜ〜んぶ入れちゃって、さしずめ「豚おかず」(笑)

寒い日は豚汁 寒くなったら「豚汁」が一番!

さぁ!年末は忙しいよ!今日も頑張っ!

お勝手仕事をしながら溜めていた野菜くずバケツを手に、この石段を登ります。

上りきった先には自家畑(^^)/

(しっかと鹿避けネットに防御されてね)

でも、この時期ね、寒過ぎて野菜くずが凍っちゃうの(ははっ☆)

化学肥料でなく自然の肥料って事で、

今日も今日とて石段を上り畑へと通う女将。

こじんまりしたビニールハウスの野菜たちの為ならばね!

 

いと冷たし畑への階段

お餅搗きした明くる日は・・・。

「こうじぶた」に流しこんで固まった「どんがえし」を切っていきます。

お米と餅米がいい塩梅に交じり合い絶妙の「どんがえし」が出来上がってます(^^)v

香ばしく焼いてお醤油で頂いたら、もう最高なんだから!

 

お正月まで待てない待てない(笑)どんがえし

 

雪の朝となりました。今年もあと4日やね。

年末年始は仕事と言う息子の帰省に合わせて早めのお餅搗き。

「せっかくの休みやのに、ゆっくりさせたってよ!」が、本間なんやけど・・・。

「時期が時期やし、搗くつもりで帰ったし」と本人の弁だし。

 

まぁ。鮮やか手馴れたもんです。

「一回やってみる?」と、tryさせたのが中学生の時。

家は兄妹共に中学から餅が搗けるのが自慢です(^^)v・・・親バカ?

 

エビどんがえし ヨモギ餅 白餅 お鏡餅 今年も立派なお鏡出来上がり!

洞川では「モヨギ」の事を「よごみ」と言います。

私はかなり大きくなるまで「よごみ」が正式名称だと思っていましたもの(^・^)

 

年末恒例行事の「お餅つき」

お鏡用の白餅はもちろん、「よごみのどんがえし」も搗きます。

もち米と普通のお米を各家庭のお好み具合でブレンドし、搗くお餅が「どんがえし」

(ちまたで言う「あられ餅」かな?)

使う「モヨギ」は旬の6月頃に摘んでおき、さっと湯がいて乾燥させ一臼分ずつ保存しておきます。

「よごみ餅搗きたんでけど、余分によごみなあこ?」よもぎ

(ヨモギ餅を搗きたいなだけれど、余分にヨモギ持ってない?)

「あるある、ぎょうさん摘んだから使うて」

 

・・・半年前から準備しておかないと搗けない『よごみのどんがえし』は貴重価値です。

「丹波黒」ってこの時期よく耳にしませんか?

「ブラック・ダイヤ」を直訳したら「丹波黒豆」だと思うんですよね。きっと

長々年のお客様(丹波大峯会)サンタさんからのX’masプレセント(^_-)-☆

丹精こめて作って下さった「丹波黒」

持てる限りの力量で美味しく炊かないとね。

 

どうかしら?ふっくらと輝いてますか?ブラック・ダイヤ

大峯山龍泉寺

凛としたその佇まい・・・とも呼べるその姿に雪が降り積むと

「冬の絵画」みたいすら見えます。

宿の窓枠はさながら日本画の額縁ね。

 

冬の美 しばし見惚れて下さいね。

 

今朝の雪はきっとすぐ解けるよ。

一時のX’masマジック☆だ・か・ら

(大丈夫、じきに解けるから年末の所用こなしてよ)ってね(^・^)

昨日は小雨で風だったものの、気持ち悪いほど暖かかったです。

(どれ、今の間に畑見て来ようっかな)

と、畑へ続く石段を上ってても家の中より温い!

採り残してた杓子菜や、お葱さん。ビニルハウスの春菊。

うん。お鍋の青菜あるじゃない!ってね。

 

正体不明だった紫色の珊瑚みたいな野菜は『コーラルリーフ』って名前のからし菜でした。

あまりにまんまのネーミングで、ちょっと笑い(ふふふっ)コーラルリーフ

サラダでよし、炒めてよし、お漬物にもよしの万能選手でした。

年末の大掃除の優先順位はまず「ご先祖さん」から。次いで「行者さん」

昔々・・・。

終戦の次の年、洞川は大火にみまわれ、ほとんどが消失してしまったそうです。

昼間、杉皮屋根への飛び火で、あっと言う間に燃え広がったと。

ご先祖さんの位牌と、行者さんを持ち出すだけで精一杯だったと聞きました。

「おいかご」(背中に負う大きな籠)に位牌と行者さんを入れ、

頭からすっぽりと布団をかぶって火の粉を避けて逃げたとか・・。

 

その時、身を守ってくれた布団の「緞子」が、これです。緞子の内敷

今はお仏壇の内敷に作り変え、静かに見守ってくれる場所で居てくれます。

いく度となく、教えてくれた「洞川の大火」と「緞子」のいわれ。

 

しみじみ思い出しつつ、今年の暮れもお仏壇のお掃除を始めました。

 


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