洞川では「モヨギ」の事を「よごみ」と言います。
私はかなり大きくなるまで「よごみ」が正式名称だと思っていましたもの(^・^)
年末恒例行事の「お餅つき」
お鏡用の白餅はもちろん、「よごみのどんがえし」も搗きます。
もち米と普通のお米を各家庭のお好み具合でブレンドし、搗くお餅が「どんがえし」
(ちまたで言う「あられ餅」かな?)
使う「モヨギ」は旬の6月頃に摘んでおき、さっと湯がいて乾燥させ一臼分ずつ保存しておきます。
(ヨモギ餅を搗きたいなだけれど、余分にヨモギ持ってない?)
「あるある、ぎょうさん摘んだから使うて」
・・・半年前から準備しておかないと搗けない『よごみのどんがえし』は貴重価値です。
「緞子の内敷」のいわれ
- 2016.12.22 Thursday
- 07:09
年末の大掃除の優先順位はまず「ご先祖さん」から。次いで「行者さん」
昔々・・・。
終戦の次の年、洞川は大火にみまわれ、ほとんどが消失してしまったそうです。
昼間、杉皮屋根への飛び火で、あっと言う間に燃え広がったと。
ご先祖さんの位牌と、行者さんを持ち出すだけで精一杯だったと聞きました。
「おいかご」(背中に負う大きな籠)に位牌と行者さんを入れ、
頭からすっぽりと布団をかぶって火の粉を避けて逃げたとか・・。
今はお仏壇の内敷に作り変え、静かに見守ってくれる場所で居てくれます。
いく度となく、教えてくれた「洞川の大火」と「緞子」のいわれ。
しみじみ思い出しつつ、今年の暮れもお仏壇のお掃除を始めました。