「この時期に護摩柴ってめずらしいやん?どこの護摩やろ?」
道すがら見つけた護摩木にふと目が留まります。
辺り一面が杉山であっても、護摩を焚く「檜柴」はずっと奥山まで入らねば伐採できません。
山の仕事の後継者が激減している今、護摩柴を採ってもらうのは大変な事です。
あと数カ月もしたら・・・、
護摩の白い煙がたち込める行者さんの季節が訪れます。
大雪で家の周りや道の確保で畑の事まで全く考えるゆとりなし。
でも、雪が嵩低くなりちょっと気になり出しました。
上ん平の畑へ行ってみるかぁ?
(あ〜、やっぱビニールハウスあかん?潰れてる・・・)
(えっ?半分残ってるやん!)
(修理効くかも?)
長靴をずぶずぶと雪に沈ませながら、なんとかハウスの形に戻せました。
一番嬉しかったのは「生きてるやん!!」
う〜ん!洞川の野菜たちは強い!
雪解けの道。
雪のない道を楽しむお散歩。
村外れのエコミュージアム辺りまで・・。
川辺へちょいと下りると、ネコヤナギが帽子を脱ぎ始めていました。
3月を目の前にネコの坊や空へ!空へ!
雪が融け出し一番に顔を見せるのが「ふきのとう」
ほろりとした苦味は独特の春の香でもあり、天ぷらに最高!
けど。
まだまだ降るやろねぇ・・・雪。
本物の春はいつやろね。
「雪が踏み固められ氷状態になり、つるつるで滑り易くなっている様子」
それを洞川弁で表現すると「なめなめ」と言います。
「そぉの道はなめなめでーよって気つけれえ」などが活用形。
雨が降り雪が融け新たに凍り、脇道はなめなめ。
気つけて歩こうっと。
「今年は『お雛さん』まだ出さんの?」
2月も下旬近くになると時々聞かれます。
家は毎年玄関先に飾ります。
旅館って実の所、お雛さんを飾る部屋があるようでないんです。
畳の間は客室であって、お雛さんは飾れない・・。
「だったら皆に見て頂ける玄関先は?」 が、始まりでした。
今年も飾りました。 お雛さん。
真夜中、すっごい風でした。
「春一番」と呼ぶそうですが、ここでは「冬の嵐」ね。
葉脈だけ残して葉っぱの形を残すのって結構むずかしいんですよね。
よく挑戦するのがホオズキ。
赤い実だけを残して葉脈の葉で包む感じに仕上げたいのに・・なかなか上手くいきません。
but.
冬の遊歩道を歩くと自然が作り出したオブジェに出会い、その完成度に感動もんです。
ドライフラワーならずアイス・フラワーまで。
除雪車の大活躍のお陰で村中の雪はあらかた片付けてくれました。
夕闇の中、カタカタとキャタピラーの音が響きます。
「ちょっと負荷かけた散歩しようか?」 帰省した娘を散歩に誘う父。
(帰ってきての初仕事が屋上雪下ろしだもの・・雪飽きたよね・・)
お寺の裏山へ一歩入れば自然遊歩道は積雪未だ深し。
足跡は鹿だけ。
さしずめ今日の先達はチョッキンさん。
暖房入れる→屋根の雪がゆるむ→雫となり→夜間に凍る
このエンドレスのローテーションでツララが伸びる伸びる。
「危ないよ。落とさへんの?」
「落ちたツララがね、撥ねてお向かいの家まで飛び散るの」
「あー、そっかぁ。。」
「でも何とかしないとダメだよね。」
雪掻きだけでなく、こっちも心配の種。
(けど、ご安心を。数時間後には叩き落とされておりました。)
!警告!
「ごろごろ水」を汲みにお越しのお客様。
旅館街途中からずっと雪道です。
ノーマル車では無理ですよ!
どうです!
大したもんだと思いませんか?このパワー☆
洞川区の特注除雪車(^^)v
水分含んだ重たい雪を一網打尽。
その上、この車を操るもの区長さんや区の事務員さん。
えっへん!洞川人は何でもこなせるのです!